(巻十八)ご破算で願ひましては春立てり(森ゆみ子)

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3月7日水曜日

Windows10へのアップグレードにともなってPCがhpからLenovoに換わった。交換に当たってはいろいろと操作が必要のようだが、ITのお姉様は小生には出来そうもないと分かっていて、小生のPCへの作業を他の多数の皆さんへのデモンストレーションにして全部やってくれました。多謝多謝です。

花を見る目配りにさへお人柄(高澤良一)

新しい画面にはIBMのロゴがついていますが、誰もIBMとは言いません。Lenovo, Lenovoと言っています。時代は変わりましたねえ!

ITの今浦島や春寒し(藤田尚子)

業界の講演会にお誘いを戴いた。存在していることを覚えていて下さったこと自体が驚きで悦びでございます。

呼び出してくれる人あり翁の忌(青山丈)

米国の弁護士さんが来日しての講演会(通訳付き)とことです。“はしゃい”で質問などしないように今から戒めております。ハイ。
でも、もし差しで話ができるような状況になれば訊いてみたいことはある。

着膨れて敢へて世間に物言はず(菖蒲あや)

締めは細君ばなしである。
帰宅し食事をいただいた。焼き鮭、茄子の蒸し物、昨日の残り物の鶏の焼き物、野菜の汁物である。全て少量であり、例えば鮭は半切れである。

尾頭に分けて二人に足る秋刀魚(尾亀清四郎)

細君は先に食事を済ませているが、いつも前に座って新聞のネタで話し掛けてくる。今宵は俳句で『澤』に属する俳人の句集の記事があったとのことで紙面の句を聞いた。
句集は売れるのか?と問われたので、俳句で食える俳人はそうは居まいと答えた。加えて余計なことを付け加えた。
「先生方はカルチャーセンターで稼いでいるんだとさ。五七五だから、森村誠一氏の例句ではないが

“朝起きて顔を洗って散歩した(『携帯から始まる新たな表現』より)”

からでもいいわけだ。」
すると細君が、私もそういうのを小学生低学年のときに作ったと言って披露してくれた。

おめでとう皇太子さま美智子さま(きくこ)

作者本人が六十年も覚えているし、私は書き留めたわけでもなく、パソコンいじって、風呂に入って、明日の仕度をして、寝仕度してもまだ覚えていられたのだから“名句”である!

因みに吾が輩の本日の駄句は

身に滲むや去勢されたる猫の恋(潤)