(巻十八)変わらざるものは飽られ水中花(山下由理子)

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5月26日土曜日

いよいよ左下のインプラントが完成するので、新柏の歯科へ向かった。
途中、亀中が運動会をやっているようなので覗いてみたが、父兄など関係者以外の見物は遠慮頂いているとの雰囲気であった。いつもは一寸開けてある裏門は施錠していて、正門に回れと貼り紙が出ている。

愛らしき男よけふもいそいそと妻まつ門へよくぞかへれる(岡本かの子)

正門に回ると、お揃いのポロシャツにIDタグを着けた父兄だか教職員だかが立ち番をしている。
なに食わぬ顔をして門内に入り玄関まで行くと受付のテーブルが列び、学年別に父兄会のおばさんたちが待ち受けている。名簿の確認を受けてIDタグを受け取る手順のようだ。

ここよりは俗人入れず落椿(西村和子)

ここもトボケて下駄箱辺りまで進出して一撮し、そこまでにして折り返した。
色々な事情があるので、今はそう言うことになっているのだろう。

遠慮して覗く「一力」青簾(赤尾惠以)

歯科には予約時刻より早く着いたが、今日はすぐに診察室に入れてくれた。
出来上がってきた義歯を埋め込んである支柱に嵌め込んで接着した。
歯が入って落ち着いたら腹が減ってきた。
柏に来ると西口の庄屋で海鮮丼と一合が定番なのだが、海鮮丼は盛が軽い。ちょっと重く食べたいので亀有まで戻り、“ときわ”の定食に鰯の刺身を付けて、二合いただくことにした。値段はほぼ同じになる。

と云うわけで“ときわ”に入り、ほぼ予定どおりの注文をしたが、酒二合に代えてホッピーといたした。
新歯のお食い初めはお新香となって“出発新香う”と致した。まだ馴染んでいないこともあるが、やはり味がしないなあ。

味無きをよしといふなり蕪蒸(宮津昭彦)

自前の歯で噛むのとの違いが出る。

今日の行状記
*保険外治療費の支払い完了、領収書は税金関係ファイルの医療費に入れた。
*健康保険証は細君に返却済み、
*クリーニングの預り証は机の透明マット下、

昨日の日記の訂正:
姐さんからいただいたお土産をクッキーと書いておりましたが、今夜開封して口に運んでみましたら、マンゴーにチョコレートのかかったお菓子でした。
美味しかったけれど歯応えが新歯にはコタエた。

歯応へに海鼠の意地のありにけり(新美欽哉)