(巻十九)殺したき女あるよの落ち椿(田付賢一)

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7月7日土曜日

一緒に何十年も暮らして居れば張り倒したくなったことは何度もあるが、まだ殺したいところまでは至っておりません。
むしろこれから先の方が危ないのです。

今日は新柏の歯医者さんでインプラントの調整と検診をしていただきましたが、“その女”から常備している梅酒を新柏のスーパーで仕入れて来いとの命が御座った。他所では見付からないので何とか見つけよとのことだ。
細君はキッチンドリンカーではない。梅酒を整腸剤として飲んでいて、寝る前にスプーン一杯分を湯飲みに垂らしお湯で割って飲んでいる。
梅酒は発見・購入いたした。

以前、義母が健在だった頃は義母が仕込んだ梅酒を分けてもらっていたようで、その後は自分でも作っていたが、歳を取って面倒になったようである。

青梅、梅酒、など句を抜盗句集から探した。

志ん生のびんぼう自慢梅漬くる(望月秀子)

青梅の尻うつくしくそろいけり(室生犀星)

青梅に眉あつまれる美人哉(与謝蕪村)

青梅や昔どこにも子がをりし(甲斐洋子)

逆らはず黙して梅の実をかぞふ(及川貞)

雑用の中に梅酒を作りけり(阿部みどり女)

出欠を考へ考へ梅を漬け(宇多喜代子)

そろそろという時があり青梅落つ(松岡耕作)

原罪の股ぐら熱し実梅採り(熊谷愛子)

なかなかよろしい句がございますね!

歯科の方は右下最奥歯が弛み気味で膿みもあるとのことだ。インプラントの義歯で充分なので来月抜歯することになった。

そんな歯で昼飯に“ときわ”に入り特別定食をお願いした。親爺さんが、蛸の刺身をおまけに載せてくれたのですが、事情を話して除いてもらった。お互い歳だから歯で食えないと云うと分かってもらえた。

するめ噛み奥歯大敗大旦(岡崎正宏)