2016-05-03から1日間の記事一覧

(巻十)立読抜盗句歌集

鷄頭の十四五本もありぬべし(正岡子規) 薫風や鯉と流るる町歩き(今瀬剛一) 濡れている花野に靴を汚しけり(柴田芙美子) やがてまた雪の降り出す雪見酒(小笠原和男) うつるとも月もおもわずうつすとも水もおもわぬ広沢の池(塚原卜伝、後水尾天皇) あぢさいや涙…

(巻十)梅雨寒や背中合はせの駅の椅子(村上喜代子)

5月2日月曜日 立読抜盗句歌集巻十の最後の句です。明日から巻十一となります。後程巻十を一挙掲載いたします。 巻十には、 春風や凡夫の墓の御影石(岸本尚毅) が入っておりますが、ちょうど同僚の葬儀のころにその順番となってしまいました。そのためこの…