(巻十)梅雨寒や背中合はせの駅の椅子(村上喜代子)

5月2日月曜日

立読抜盗句歌集巻十の最後の句です。明日から巻十一となります。後程巻十を一挙掲載いたします。

巻十には、

春風や凡夫の墓の御影石(岸本尚毅)

が入っておりますが、ちょうど同僚の葬儀のころにその順番となってしまいました。そのためこの句は飛ばしております。

週末のラジオで旭天鵬関のインタビューを聴きました。引退されたそうです。最晩年の優勝が印象的でした。

やはらかに人分けゆくや勝角力(高井几董)

20年間の力士生活から大島部屋の親方になるとのこと。「親方としても20年頑張ります。」と語っていらっしゃいました。
千年を超える歴史を持つ相撲ですし、大相撲と言う興行形態になってからだって200年を超えるのですから、20年先を安心して語れますよね!いいなあ。

先見ぬ坂の半ばに梅仰ぐ(青木弓子)

帰化されたそうで、おすもうさんらしい語り口でインタビューに応えていました。偉く成りすぎなかったことがよかったのでしょうか?

驕りいし人には見えず秋の虹(大牧広)