(巻三十八)今日よりは十一月の旅日記(星野立子)

11月5日日曜日

(巻三十八)今日よりは十一月の旅日記(星野立子)

曇り。朝家事は洗濯で外に干してみた。ついで生協へ買い物。自動レジにまだ馴染めずボタンの押し忘れで手こずった。

俳壇が届き、

衰へてなほ鉦叩く鉦叩(朝広三猫子)

十字架を背負ふイエスと案山子かな(小谷一夫)

このままでこのままでいい良夜かな(森住昌弘)

を書き留めた。

昼飯喰って、一息入れて、英聴いたす。

3時半から床屋へ行く。一人待ちでやってもらった。やってもらっているところに老女が顔を出して「何時からやってますか?」とおばちゃんに訊く。おばちゃんはもうやってますよ、と受け流したが、そのあと「お馴染みさんなんだけど、認知症が出始めたみたいでねえ」と事情を話してくれて、それが本日の浮世床となった。まだ千円でやってくれました。

選び受く呆け封じたる茄子守り(松本美智子)

床屋を終って「八起」の前を通ると店を開けていたが、おばちゃんが出てきて「ごめん、今日は満席」とのことだ。この店は流行っている。

そこから、クロちゃんの所に回ったら、飼い主さんからの食事をいただいているところだった。腹が一杯なら愛想はない。猫だ。

コンちゃんの所に行くと腹が減っているようで愛嬌を振りまく。猫だ。

再聴、

BBC, Thinking Allowed, Package Holidays and Authentic Travel.

https://www.bbc.co.uk/programmes/m00187xg

再読、

「偽国宝そろばん - 山岡荘八」文春文庫 文藝春秋編巻頭随筆2から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32300232/

願い事-ポックリ御陀仏。元気で御陀仏。

髪刈つて軽き頭やうそ寒し(長谷川回天)