句歌控帳「立読抜盗句歌集」
蚊屋釘の四隅に残る夏座敷(北村峰月)
NHKカルチャーラジオの水曜日は「落語」です。
第一回は志ん生の録音などをはさみ、いつ落語が成立したのかというお話しでした。
そのころの人が簡単に笑うのか、志ん生の持っている雰囲気がそうさせるのかわかりませんが、
今日的に聞けば、声をあげて笑うほどとは思えない小噺に沸いている。
志ん生のびんぼう自慢梅漬くる(望月秀子)
前の会社の友人から、泊まりでのゴルフの誘いを受けていたが、今日欠場の旨メールした。
細君が泊ゴルフだけは、見逃してくれない。いい歳をして、泣いて嫌がる。
亭主女房が妬くほどもてもせず。
という川柳があったが、
むしろ、
子規(ほととぎす)かほの出されぬ格子かな(野坡)
である。