句歌控帳「立読抜盗句歌集」
空蝉のそばなる蝉のむくろかな(高梨圭一)
歌壇は相変わらずのデモ行進なので、跳ばした。
俳壇では、
春愁や死は怖れぬと言ひつつも(松永朔風)
異国めく光も午後の彼岸かな(斉木直哉)
菜の花のどこに咲いてもさびしからず(飯塚柚花)
を書き留めた。
解説欄では坂東三津五郎の追悼を黛まどか氏が寄稿していた。
五句紹介していたが、
楽屋出て花散る街の人となり
を句帳に残した。
菜の花の句は、我が家のヨーグルトカップに咲く菜の花のこともあり、共感して書き留めた。