(巻九)雨音に街音交じる朝寝かな(星野高士)

11月9日月曜日

昨晩8時からのNHK第二放送はネアンデルタール人シリーズの第二回でした。
ホモサピエンスの直近の旧人で関心も集めたが、曲解もされてきたとのことです。
他の旧人に比べて骨化石の出土が多いのは、埋葬が行われていたためではないか、というのが講師の見解でした。

人骨や出土品から生活様式や活動形態を推測していくのでしょう。

戒名を故人は知らず草の花(中村栄一)

数万後に日本列島を未来の考古学者が発掘したら、少なくとも二つの謎に取り組むことになるのかもしれない。

その一つ目は、
極めて短い期間ではあるが、この地域にいた新人は生殖器を破壊した図画や偶像を崇拝して形跡がある。なぜなのだろうか?

太古より滴る岩は陰の神(後藤啓之)

その二つ目は、
これも極めて短い期間ではあるが、
靴と言われる履き物の形状が他の地域と少し異なっている点である。
この地域から出土される履き物は他の地域違い平底と言われる、土踏まずのない、平らな履き物が比較的多いがなぜなのだろうか?

靴裏に都会は固し啄木忌(秋元不死男)