6月5日日曜日
8時からNHKラジオで大林素子さんの講演を聴きました。やはり修羅場をくぐってきた方なのでお話もしっかりしていますねぇ。
幼少時代の長身の悩み、日本バレーボール界から排斥、イタリアセリエAへの挑戦、引退後の芸能活動。蜷川幸雄演出の舞台まで踏んでいるそうです。
寒晴れやあはれ舞妓の背の高き(飯島晴子)
大林素子さんは50歳だそうです。
29歳までは実業団バレーの外の世界を知らなかったそうです。ですから、気分としては21歳でやりたいことは沢山あり、それにチャレンジしないで終わるのは嫌だとおっしゃっていました。
続いて9時からは、京都大学総長のヤマギワジュイチ氏の“ゴリラのように泰然自若”という演題でお話を伺いました。
望郷のゴリラに五月来たりけり(野木桃花)
ご専門の霊長類学というのはゴリラやチンパンジーの行動を観察して、彼らと人類の行動のちがいから人類特徴を見つけ出し、人類進化の軌跡を調べる学問だそうです。
人類は家族と共同体という二つの社会組織を同時に持っている。これはゴリラやチンパンジーには見られない特徴だとのことです。
ゴリラは父母子供という家族社会しか持っておらず、複数家族が群れる共同体は存在しない。一方チンパンジーは父母子供という家族はなく共同体しかないそうです。
ゴリラやチンパンジーから別れた人類がなぜそうした社会構造を必要としたのか?
学問はどこまでも恋夜長かな(福沢義男)