(巻十二)ジャム瓶の蓋の手強き二日かな(玉田春陽子)

9月30日金曜日

柏そご遂に閉店九月果つ(潤)

やっと契約延長の書類が参りました。それも一年ではなく半年に刻んで参りましたです。でも贅沢はいえませんね、この御時世とこの年齢で何もしていないのですから!

降る雪の白髪までに大君に仕へまつれば貴くもあるか(橘諸兄)

FM795に所ジョージさんがご出演になっている。所節が絶好調で農業のお話に花が咲いています。
黒沢明が内田百聞の『まあだだよ』を撮る際に所さんのキャラクターが欲しくて出演をお願いした。そのとき、所さんが出した条件に「怒らない」と言うのがあったそうで黒沢はこれを呑んだそうだ。

欠伸して鳴る頬骨や秋の風(内田百鬼園)

撮影に入って、松村達夫などベテラン俳優が罵倒されるなか、所さんには一切怒らず叱らずであったそうな。

話は農業からコンギョクの話になりそこからミミズの生態に移り、遂におもしろくない音楽の話になったので寝ることにした。

みみず鳴く日記はいつか懺悔録(上田五千石)