(巻十七)世を忘れ菊の枕に沈みいる(橋本憲明)

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2月22日木曜日

霙の降る朝の出勤でバスに乗った。

梅咲くや何が降つても春ははる(千代女)

とは云っても二月はまだ冬だ、人によっては三月の春にも異を唱えている。

明日は義妹の誕生日だそうで細君は、この馬力のある妹にいつ世話になるか分からないからと気をつかっていた。気は使っても金は使わない、しっかりした細君ではある。 
世話になる、加えてしっかりと云えば細君が新聞か何かでホスピスの入院費が月30万円プラス介護費用と云うのを見つけたようで、「ホスピスに入れてあげると言ったけど、あの話はなしね!」と前言を反古にしてきた。

ホスピスや行くかもしれね半夏生(柴田節子)

どうせ、逆らえる状態ではないだろうからされるがままだろう。が、苦しまずに白い綺麗なシーツの上で往生いたしたい。

鰭酒や畳の上で死ぬつもり(亀田虎童子)

写真は亀有新道の歩道脇にあった梅でございます。

こんな日にやめたらいいと思へども
氷雨に咲かうとしをり白梅(馬場あき子)

を思い出しました。鉢植えと云うかポット植えと云うか。丹精を込めないと咲いてはくれないでしょう。