(巻十八)五月雨や庭を見ている足の裏(立川左談次)

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3月1日木曜日

三月の出だしは春の嵐であった。嵐は駆け足で通りすぎたが、間のわるいときは間が悪く一番雨風の強かった6時半ころ駅まで歩き

春嵐滴染み入る足の裏(潤)

などと師匠の名句の良いところを頂いて駄句を捻った。

昨年は甘納豆の俳句を三月になったなあと思い出したが、今年は、

この気持告げる三月しまう三月(林家たい平)

で決まりである。
今日の左談次師匠の句は何年か前に俳句雑誌でめぐりあって書き留めた。たい平師匠の句はつい最近図書館で山藤章二宗匠が主宰する駄句駄句句会の本で知り書き留めた。その
駄句駄句句会の本に左談次師匠の句も載っていて、宗匠が「この句は外に出しても通用する!」とコメントしていた。

世の中を少しづつずれ葱を噛む(山藤三魔)

咄家さんで俳句をなさる方は多く扇橋師匠が音頭を取っていた、“東京やなぎ句会”には小三治師匠もメンバーに入っていた。
書き留めてある咄家さんの句は

それぞれに名月置きて枝の露(金原亭世之介)

秋深し四谷は古き道ばかり(入船亭扇橋)

片耳は蟋蟀に貸す枕かな(三笑亭可笑)

初髪の尻階段をのぼりゆく(柳家小三治)

五月雨ややうやく湯銭酒のぜに(蝶花楼馬楽)

雨蛙ふと振返る柳腰(古今亭志ん輔)

(別格)
正面に月を据えたる秋の酒(一龍斎貞鳳)

帰宅すると下駄箱の上に桃の花挿してあった。こういう粋なことをする細君に惚れ直したな。芥川さんの嫁さんは贅沢と叱られたと云うが花は愛でるべし!
桃の横に添えられていると云うか、ついでに置かれているのは菜の花である。
柏に住んでいたときはスーパーに食材として菜の花が置いてあったが、こちらでは菜の花は花屋で買うもののようだ。菜の花もよい!

菜の花や象に生まれて芸ひとつ(佐藤博美)

ビッグニュース!

高澤良一氏が振り込んで下さり、“お友達”になっちゃいました!