(巻十八)さくらんぼ笑で補ふ語学力(橋本美代子)

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5月13日日曜日

母の日ということで細君が母を偲んで御茶をたてた。とは言っても免許があるわけではなく、高校と会社のクラブ活動でちょっとかじった程度とのことである。

茶湯とは只湯をわかし茶をたてて呑むばかりなるものと知るべし(利休)

と、おしゃっているので、それでいいのでしょう。
茶碗は新婚の頃にせがまれてプレゼントしたのだが、ここに来て活躍し始めた。

午後からは雨となり一日中うちにいた。

五月雨や庭を見ている足の裏(立川左談次)

は、あらためていい句だなあと思う。

今日の朝日俳壇に、

平成を惜しむ昭和の日となりぬ(田中節夫)

と云う句が選ばれていた。頷いて読みました。

夕食も終わり自室に引っ込み文庫本を眺めた。水木しげる氏の「極楽へ行く人地獄へ行く人」の一文をコチコチし終えたので次はどなたの文章をコチコチいたそうかと物色した。結果、

「列車食堂の為に弁ず - 内田百ケン」福武文庫 百鬼園先生言行録 から

に落ち着き、コチコチし始めた。話は汽車弁当から始まっている。
今週末、成田で飲み会があるので夕方都内から成田に向かうがその経路を考えていた。百鬼園先生の汽車弁当話を読むうちに、
成田まで駅弁をつまみに一杯やりながら行くのも悪くないと思った。
品川から成田まで普通列車のグリーンに乗り酒を二合と弁当を買い一時間半弱の旅を楽しむのも一興である。

欠伸して鳴る頬骨や秋の風(内田百鬼園)