10月29日月曜日
そう云う訳で、雇用関係の書類を雇い主さまにお届けした。
書類に誤謬や印もれがあるかもしれませんが、大丈夫でしょう。
細君は“昼間預かって呉れるところがあって本当によかった!”と申しておりますが、困ったものです。
自分史に粉飾少し蔦紅葉(高橋和彌)
帰りに二重橋駅で降りて行幸通りを東京駅まで歩いてみました。
横断歩道に蕎麦の出前持ちがおりまして、丸の内の真ん中の皇居そばを自転車で片腕に蒸籠を重ねたお盆を担ぎ出前する勇姿にいたく感激いたしました。
そしてそれを誰が食するのかと、ふと、思いました。
行幸通りの東京駅前の端にコツジキが一人紙コップを置いて鎮座ましました。
五十がらみでしょうか?面相は鋭く、商社に居そうな面構えです。
枯れていて世をはかなんでいると云う空気はまったく感じさせないご仁でございました。写真など撮れば駆け寄ってきて胸ぐらを掴まれそうです。
銭を置きたくなるような憐れさなんぞを感じさせていない。
頭髪、髭ともちゃんとトリムされていて、あの安田氏よりピシッとしています。そう言えばあの安田氏に似た面構えでした。
私と並べば私の方が施しをいただけると確信いたします。
秋の風乞食は我を見くらぶる(小林一茶)
秋風や我を乞食と見くらぶる(潤)
東京駅前を左に折れて北口近くのビルにある丸善に入り、エコノミスト誌を調達し、上野・北千住経由で亀有に戻り、“ときわ”で鰯の刺身で祝杯をあげました。
今日のコチコチ読書、
「水のような - 吉行淳之介」ちくま文庫 吉行淳之介ベスト・エッセイ から
*を読み終えました。吉行淳之介の作品は“鰻やの話”しか読んでおりませんが、無頼漢のイメージでございました。酒に女にと取材しまくり早世したものと思っていたのですが、七十歳くらいまで生きたのですね。
続いて
「生きていた新撰組 - 太田俊穂」文春文庫 巻頭随筆 から
を読み始めました。
*新撰組元隊士話は時々お目にかかります。皆さんお強い!
The long and short of it (The Economist October 13 2018) 長期投資と短期投資でリスクのちがいはあるか
*Samuelsonの理論についてのコラムです。死に際に読む内容ではありませんが、学説の話ですから地べたの俗ではないようです。
This lunchtime wager was of more than academic interest. It drew the battle lines in a debate on the merits of long-termism. Samuelson challenged the conventional wisdom that his colleague embodied. In later work, he used the bet as a parable. He showed that, under certain conditions, investors should keep the same fraction of their portfolios in risky stocks whether they are investing for one month or a hundred months. But what Samuelson’s logic assumed does not always hold. There are cases where a long-term horizon works in investors’ favour.