(巻二十一)彼等とのつきあひ方と人のごとく語られている人工知能(内田しず江)

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1月12日土曜日

深々と冷えますねえ。窓ガラスが曇りは結露結露と騒いでおります。
それでも前の戸建てに比べれば雲泥の差でございまして、三階の部屋ですから土から這い上がってくる寒さと云うものは感じません。

重ね着や更に重ねて二重足袋(潤)

と五年前には詠んでおりますが、今日はまだそれほど着込んでおりません。

米と味噌を買って参れとの下知があり外に出掛けたが、さすがに寒いな。

手も出さず物荷ひ行く冬野哉(小山来山)

先ずは図書館でNYTのコピーを致す。


ついでに新年初の“ときわ”詣でをいたした。大将からは“今年初めてよね?本年もよろしくね。”とご挨拶を頂いた。湯豆腐でも有ってくれると有り難いのだが、そう言う温かいメニューはなんだな。

湯豆腐の湯気に心の帯がとけ(金原亭馬生)

それでいつもの通り鰯の刺身を頂いた。
店は大変繁盛していて、大将とカミさんは相変わらず注文と勘定のズレで口喧嘩をしている。それもまた由でござる。
カミさんも間違えることはあるようで、大将が“ざまあみろ”と云う顔で見ていた。
老夫婦でやっていて、出すものは捌いて煮て焼いて揚げて出すわけだから時間がかかるが客もそれは分かっている。だから“まだかい?”などと野暮なことは云わない。もホッピーの中が来るまで天を仰いで待っていた。
天を仰いでみると暦が掛けてあり、一月は松坂慶子である。上の端に「松竹」のロゴがあるので松竹の一月は松坂慶子かとちょっとがっかりした。戯れに二月を捲ってみたら篠原涼子だったので更にがっかりしたな。

ふり向けば大年増なり雪礫(小林一茶)

帰宅し、このブログにも載せたガラスに写した自撮り
と同じメッセージを顔本のBBCグループに載せた。
夕食後顔本を開いたらチェコのダナさんから“いいね”と“チェコではクリスマス前に降ってそれからは降っていなくて残念だわ。”とのメッセージを頂いた。

風花を美しと見て憂しと見て(星野立子)