(巻二十一)いちまいの皮の包める熟柿かな(野見山朱鳥)

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1月20日日曜日

ありがたい暖かさの大寒の日曜日でございます。

去る16日の天声人語で紹介された「現代学生百人一首」から、

朝起きるただそれだけではしゃぐ犬私はいつから変わったんだろう(塚田あこ)

を書き留めた。

中村伸郎さんの随筆集を読んでいたら、中村さんの俳句の師匠は久保田万太郎氏であると書いてあった。

除夜の鐘おれのことなら放つといて(中村伸郎)

も納得でございます。
巻末には春夏秋冬新年の句集が載せられておりました。改めて読み直してみます。

午後図書館に参りましたが、側の公園でブランコに乗って遊んでいる子供を見かけました。子供も珍しいが、増してブランコで遊ぶ子はもっと珍しい。

雪だるま近所にいまだ子がいたり(潤)

大寒にブランコ乗る子十三度(潤)

昼間飲まなかったから、寝酒はちょっと奢ることにしてつくねを開けた。

寒き夜の見て見ぬふりの寝酒かな


「悼 宮口精二 - 中村伸郎」ハヤカワ文庫 おれのことなら放つといて から