(巻二十一)ゆく春や水に雨降る信濃川(会津八一)

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2月12日火曜日

ビルのエントランスホールで酒田市の物産展が開かれておりました。
酒田にはお役所の支署がございましたので三回ほどお邪魔したことがあり懐かしく思い出したました。
一回目は三十代の半ばに部長の鞄持ちで参りました。そのとき部長に同行された安藤特別官は酒田のご出身で、ご実家に招いてくださり、市場で仕入れた海産物で美味しいお酒をご馳走になりました。
二回目は同僚の佐藤さんと新潟・酒田二泊三日の出張で、一泊目はどうせならと温海温泉に泊まりました。二人で宿泊予約をしておりましたら、宿が勘違いをして男物と女物の浴衣が用意されており、大いに盛り上がりましたなあ。

性格が紺の浴衣に収まらぬ(櫂未知子)

三回目もあったと思うのですが、どうもはっきりとは覚えておりません。
お役所の出張はどうしても年度末のこの時季になりますので酒田の冬しか知りませんが、鼠が関あたりからの日本海の冬景色は圧巻です!

軒を出て狗寒月に照らされる(藤沢周平)

私が監視部の特別官にお仕えしていたころ、加藤部長、吉田次長、安藤特別官と幹部三人が全て酒田高校卒業ということでございまして、お三方ともに英語が堪能でした。その頃の酒田高校には外国人宣教師が来て英語で説教や講話をしていたそうで、面白半分で聞いているうちに英語に興味をもち、勉強したそうです。

きっかけがあれば木の実は落ちてくる声をかけても笑いかけても(阿部芳夫)