2014-12-17から1日間の記事一覧

(巻四)立読抜盗句歌集

一言の 賛辞は重し 寒卵 (岩崎正子) 去年今年 断ちたきものも 連なりぬ (山本碩一) セーターの 色ほど若く なかりけり (上村敏夫) 更衣 駅白波と なりにけり (綾部 仁喜) 渡りかけて 藻の花のぞく 流れかな (凡兆) 冬の水 一枝の影も 欺かず (中村草田男) 先…

本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」 戒名を故人は知らず草の花(中村栄一) 朝、路面が凍結していた。バス停までの70メーターほどの坂道をやや前傾姿勢で、いつでも手が着けるように歩いた。 この歳で骨折すれば、一生を、いや七分の一生くらいを棒に振ることになる…