2015-08-18から1日間の記事一覧

(巻八)柿ひとつひとつ漆器のやうに拭く(中田剛)

新柏坂下通りの一軒の柿がうっすらとカーキ色を帯びてきた。 わが庭の 柿の葉硬く なりにけり 土用の風の 吹く音きけば (島木赤彦) から一月弱であるが、柿はずいぶん柿らしくなった。 ふと出会った句、 絶対の安堵に死とふ涼しけれ(密門令子) 密かな共感を…