2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

(巻二十七)つつがなく目鼻耳口文化の日(隈元拓夫)

(巻二十七)つつがなく目鼻耳口文化の日(隈元拓夫) 11月2日月曜日 今日は窓拭きの日となり南側の4枚裏表を拭いた。細君の家事記録に拠れば6月以来の窓拭きである。網戸も拭[ぬぐ]ったがそれほどの土埃は溜まっていたなかった。 これからの季節は結露結…

「いろんな人 - 出久根達郎」文春文庫 95年版ベスト・エッセイ集 から

ポン引きに誘われて、宇都宮から足尾の銅山まで山越えの途中、赤い毛布をかぶった男と道づれになる。男は「茨城か何かの田舎もので、鼻から逃げる妙な発音をする。」「この芋はええエモだ」などと言う。とは、漱石作『坑夫』のひとくだりだが、まさしく私が…

(巻二十七)あきかぜのなかの周回おくれかな(しなだしん)

(巻二十七)あきかぜのなかの周回おくれかな(しなだしん) 11月1日日曜日 細君が生協に秋刀魚を買いに行っている間にパジャマのズボンのゴム通しをした。 パンツやタイツに比べでパジャマのゴムは弛くなり易いが、寝ているときに締め付けられるのもよろしく…

「機関士ナポレオンの退職(清水廖人作)の解説 - 原口隆行」鉄道ジャーナル社 文学の中の鉄道 から

清水廖人は、ほかに職業を持ちながらその生涯の大半を群馬県の松井田町(現在は安中市松井田町)横川で過ごした作家だった。廖人というのは筆名で、本名は良信といった。戦時中、泰緬[たいめん]鉄道の建設に従事、昭和二十一年(一九四六)に復員して国鉄に入…

(巻二十七)抵抗を感ずる熱さ煖炉あり(後藤夜半)

(巻二十七)抵抗を感ずる熱さ煖炉あり(後藤夜半) 10月31日土曜日 本日も秋晴れであります。洗濯物はよく乾くし、毛布を干すので夜が温かい。 秋晴や宙にえがきて字を教ふ(島谷征良) 角川俳句9月号が届いたと連絡があり、駅前に向かう。 途中の団地の公園…