「[手記]夫・山田風太郎の臨終まで - 山田啓子」もともと体が丈夫ではなかったこともあって、四十代、五十代の時から「僕はあともう五年の命」というのが主人の口癖でした。推理作家の土屋隆夫さんの勧めで建てた山荘が蓼科にあるんですが、「冬の一番寒い…
(巻三十四) 両の手に朝茶を握る寒さかな(杉風) 10月13日木曜日 朝家事。扇風機5台を拭いて片付けた。今年買った安物は首が縮まず押入れに収まらず。安物は安物だ。しかし扇風機だって贅沢品だったのだ。生家に扇風機はなかった。 扇風機さみしい道具か…
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