2022-10-22から1日間の記事一覧

「退屈な日 - 東海林さだお」ヒマつぶしの作法から

「退屈な日 - 東海林さだお」ヒマつぶしの作法からつい、五年ぐらい前までは、だれにでも、退屈な日というものがあったと思う。なんにもすることがなくて、終日、ぼんやりと、ウロウロと過ごしてしまう、そういう日があったと思う。灰皿とタバコを持ち出し…

(巻三十四)立読抜盗句歌集

(巻三十四)立読抜盗句歌集 白日傘首ゆるやかに肩になる(山口優夢) 雪降るや人行き交ひて相触れず(山田露結) 割かんの男許さじ心太(岡田史乃) 割箸を祭の端に捨てにけり(小野あらた) 長き刃をいよいよ受くる鮪かな(鈴木総史) 花の昼そつなく紙を折れば鶴(小鳥…

(巻三十四)水飲んでいざ獅子舞のうしろ脚(内海良太)

(巻三十四)水飲んでいざ獅子舞のうしろ脚(内海良太) 10年21日金曜日 巻三十四は本日をもちまして読み切りです。追って一挙掲載いたします。 秋晴れの朝、4か月ぶりのお召しで会社へ出かけた。それも9時から打合せとのことで四年ぶりに朝の通勤電車に乗…