(巻十一)ハンカチを小さく使ふ人なりけり(櫂未知子)

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5月19日木曜日

先ずは訂正、西口マリアさんではなく、西内まりあさんでした。すみません。

容貌は特に印象を強く与えるほどのものではなく、“十代の一番なりたい顔”に選ばれたそうですが、どこにでいるんじゃない?と思いました。

顔で勝負するより頭で勝負いたしましょうね。

初恋や燈籠によする顔と顔(炭太祇)


午後は成田空港方面に親分と出動し、帰路の乗り換え駅の新鎌ヶ谷でついつい彷徨いてしまいました。
北総線のガード下にブルーシートの屋台(写真)がありましたので入ってみました。厨房用の軽自動車の横に天幕とブルーシートで席を設けた屋台店でした。
天幕の中には五人の先客が呑んでいました。呑むうちに会話が弾み、四人は山梨県から八柱霊園の造園に来た庭師さんの御一行で駅近のビジネスに投宿中とのことでした。もう一人は近江の三十前後の兄さんで何をやっているのかはわかりませんでしたが、坊主頭の強面風の外見とソフトな言葉使いにギャップのある好人物でございました。

強面の人との対話石蕗の花(沼尾紫朗)

庭師の親方はさすがに場持ちがよく、当たり障りのない話題とジョークで知らぬ同士のブルーシートパーティーをうまく転がしてくれました。

騒がねば蜂は優しと庭師言ふ(上田秋霜)

因みにこの屋台の料金ですが、400円均一です。私は冷酒三杯と煮込みとソーセージ炒めをいただきました。会計は2、400円でした。つきだしの枝豆で席料を取られたようです。
店主が、「8時になると追っかけのいるアイドルが来ますから楽しみして下さい!」というので待っておりましたら、スタイルのグーな長身の姉ちゃんが現れました(写真中央の白ミニスカート)。しかし長身スタイルグーが屋台でキャンペーンかと思うと、“あんたも苦労しているねえ!”という気分に沈み屋台を後にいたしました。

寒晴れやあはれ舞妓の背の高き(飯島晴子)


剪定や庭師の髭の行き届き(潤)