(巻十四)たましいのたとへば秋のほたるかな(飯田蛇笏)

2月10日金曜日

今日はゴミ当番である。雨が降ったり雪なんぞに降られると当日の難儀に加え、ゴミ回収後の濡れた袋の天日干しなど当日以外にもやることが増える。我輩の場合やはり日頃の行いのせいであろうか、まずまずの天気である。

初狩にわが家月番の札かけて(吉屋信子)

今日は資源ゴミの回収日であるから、缶、瓶、ペットボトル、段ボール、雑紙、新聞雑誌書籍、古着が回収品である。
空き瓶空き缶古着古本などの回収集積場所は考古学における貝塚のようなものでその路地の生活・文化レベルが露出する場所である。そして住民のモラルのレベルも露呈する。

石器土器鉄器に春の土豊か(内山思考)

ゴミ当番が最も避けなけれならないのはルール違反のゴミを出されて、未回収となり、これを引き取らされる羽目になることである。資源ゴミの日に小型家具や座布団だのを出されると、別の日の不燃物や可燃物の収集日まで抱え込むことになる。
また、段ボールや古着などは十字に紐をかけて散逸を防がなくてはならないが、だらしのない紐掛けが多い。
今日もバラバラに成りそうな段ボールの束があったのでビニール紐を持ってきて補強しておいた。

丸呑みのゴミ収集車萩の垣(出口民子)


回収車は、瓶、缶、ペットボトル、紙・古着と別々に集積場所にきて、それぞれの資源品を回収していく。順番によっては全てが回収されるのが午後遅くになるが、今日は巡り合わせがよかったようでお昼前に完結した。

春たのしなせば片づく用ばかり(星野立子)