(巻十五)非常なる世に芋虫も生れあふ(百合山羽公)

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7月28日金曜日

あてがわれているデスクトップが我輩並みの老朽品なので耄碌している。耄碌している年寄りにイライラしていけないのであるが、半日も付き合うとさすがに嫌になる。

選び受く呆け封じたる茄子守り(松本美智子)

不動産屋さんから、買い手が付いたとの連絡が入る。業者買い取りだから叩かれに叩かれるが、変に素人に売って瑕疵で後腐れを残したくはない。

口ぐるま乗るも処世か忍草(丹後日出雄)

家を売ると思わず、死支度の遺物処理だと思い納得することにしよう。

死支度忘れがちなり菊枕(近藤一鴻)

特に貼り付ける写真を撮っていないので、副葬品の写真を入れておくことにした。

細君に逃げられたりと暗く告ぐ逃がしてやったと思ひたまへよ(島田修三)