(巻十六)まだ夫に試験のありて夜食かな(萩谷幸子)

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10月29日日曜日

台風の眼の中に居る海坊主(猿人)

ここいら辺りに上陸することはないようですが、荒天を見越して昨日のうちに買い物を済ませ、クリーニングを出し、図書館で25日発売の“角川俳句”を閲覧いたしました。

落鮎と思ってをらぬ鮎泳ぐ(仲寒蝉)

城下ならではの町名うろこ雲(馬場公江)

一心に見上ぐる子猫貰ひけり(吉田葎)

傘形の連判状や盆踊(脇坂規良)

紙魚走るバブル絶頂期の日誌(柴崎正義)

レース編むすごく綺麗でいらぬもの(杉田久子)

長生きをして冷蔵庫四台目(福嶋紀子)

図書館の柱に映画鑑賞会の案内が出ておりまして、あの「モスラ」でごさいました。1961年の作品とのことです。怪獣映画には連れていってもらなかったのですが、この映画は見た記憶があります。悪役としてジェリー・伊藤さんが出演されていました。

紫陽花の午後はさしたる用もなし(山口康子)

ということで、自室六畳間に籠り、座椅子の背を倒しロンドンまでの長距離飛行のシミュレートを試みました。座椅子のサイズは残念ながらビジネスクラス並みですが、脚は多分ファースト並みに伸ばせるではないかと思います。
12時30分ころテイクオフし、耳からは音楽を流しながら、昨日図書館でコピーしてきた中野孝次氏の「清貧の生きかた」の序などを読んでいて、すぐに眠りこけたのでございます。氏の「ハラス」や「清貧の思想」を文庫で立読みしたことがありましたが、我輩には無理と判り手を出しませんでしたが、この本はやや一般向けに書かれたようですし、図書館の本なので元手いらずなので手を出してみました。

むずかしき禅門出れば葛の花(高浜虚子)

長旅のつもりが一時間と30分ほど飛んだ、やっとハバロフスク上空にも達したくらいのところで、CAが参りまして、“手伝ってよ!”と起こされました。

はるかまで旅していたり昼寝覚(森澄雄)

メメントモリ