(巻十七)傘も化て目のある月夜哉(与謝蕪村)

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12月16日土曜日

井口泌尿器科クリニックに定期検診にうかがう。今日はバイト医師ではなく本チャンに診て戴いた。“異常はないか?異常を感じたらすぐに来なさい。”には温かみを感じる。

診療所の次は床屋さんである。近頃は専らQBの1080円で済ませている。速い安いで十分な頭である。
3人待ちであったが15分で鏡の前に座れた。
きれいな鏡に写された己が面相は

今朝秋や見入る鏡に親の顔(村上鬼城)

である。
理容師さんは50歳を超えたおばさんであったが、顔立ちの整った方であった。鏡に向かっての姿勢を直すのに両肩を優しく触られ、顔も両手を頬に添えて直され、顎につるんとした手を添えられた。

おとがいをわれに向くればまなざしもわれに向きたり春の石膏(村木道彦)

そんな甘い体験の最後は何時だったかなあ、などと浸っているうちにカット!

ある意味明日知れぬ身であるから、細やかではあるが、昼飯は庄屋にして、好物の海鮮丼で高清水を戴いた。

翌日しらぬ身の楽しみや花に酒(井上井月)

庄屋でトイレを拝借したが目の前に静ちゃんのお父さんの名言が両津勘吉の名言と並んで掲げられていた。

冬ごもり厠の壁に処世訓(中神洋子)

スピッツのロビンソンを使ったコーマシャルを見た。いい!泣ける!