(巻十七)蓋開けて電池直列春寒し(奥地まや)

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1月24日水曜日

今年一番の冷え込みと言うことで、さすがに寒い。

待つていし今日の寒さでありにけり(ほりもとちか)

別に待っていたわけではないが、どうせ来るんなら早く来てくれ行ってくれである。何事にも底はあるのだろうからこれが底であって頂きたい。
細君が外出し、夕食の弁当を買って来いとのことだ。他に昨日買えなかった肉とパンである。買い物は生協ではなく駅前にしなさいとの御沙汰である。もう生協も品揃えはできただろうと思うが、言われた通りにした方がうるさくない!
弁当は寿司にしたが、家に帰るまでにどうしてもにぎりがかたよったりネタがズレたりする。せっかく8八百円も出したのだがヨレると淋しい。

豆飯の豆の片寄る懈怠かな(宮内とし子)

帰宅すると細君が「一生懸命に探してきめたのよ!」と言いながら私のトレーナーを持ってきた。ありがたくいただく。

秋袷夫買ひくれしを大切に(稲垣光子)

通勤にもトレーナーを着用しているが、それらはみんな無印の単色ものであり、汁をこぼそうが、酒をこぼそうが、タレで汚そうが、煙草で穴を開けようが構わない。

単色の一枚となる冬田かな(児山綸子)

細君は三年に一着くらいの割合でトレーナーを買ってくれるが、それらは全て細君との外出用である。

言い訳のように夫のシャツも買う(内野恵子)

などとウガらずありがたくしまっておきます。