(巻十八)ジーンズの尻美しき五月来ぬ(野田哲夫)

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3月22日木曜日

資料閲覧との言うことにして午後は外に出た。そして午後からは春がやって来た。

春遅々と先の詰まりし醤油差し(田中悦子)

写真1は曰比谷公園の今日の花壇で、チューリップが蕾を結んでいる。この蕾か開くと去年一撮した写真2になるはずだ。桜ばかりではなく色々な花が咲くぞ!

チューリップさて何色にいつ開く(潤)

因みに去年の写真は4月19日に一撮しておりました。

資料閲覧のあと、月刊俳句界を捲りました。3月号は高齢者特集号とのことで90歳超えの俳人のみなさまの句が紹介され、有馬朗人氏の一文もございました。俳壇の高齢化、後継者不足などという文言も散見されましたので、農業・漁業・俳句(俳業)とみな同じ問題を抱えているということでしょうか?

老人の余るほどをり初薬師(吉沼等外)

そんな特集号からやっと好みの句を探し出して書き留めました。

すれ違ふ熊手が語る景気かな(腰山正久)

雑巾に下ろす手拭い一葉忌(福本直子)

干したての布団のやうな好好爺(山元文子)

一日滞りなく過ごし帰宅しますと、夕刊がまだ来ないと細君がブツブツ言っております。7時を過ぎるまで我慢したようですが、我慢しきれず新聞配達店に電話をかけました。今度は電話が通じず、さらに苛々しながら風呂に入りました。
私は新聞はThe Economist (ネットで毎週記事3つまで無料で読めます。つまり自宅と事務所で6つ読めます。)を頂点に日刊ゲンダイを底辺に2紙さえ押さえておけば、あとの中間紙はまあどうでもいいと思っております。その中間紙が届こうが届くまいが、まあどうでもいいのです。

二もとの梅の遅速を愛す哉(蕪村)

それに最近の朝日俳壇は以前の猛者たちの作品に比べると“高齢化”と“没個性化”が進行しているようでつまらなくなってきました。
こう言ってはなんですが、新しい選者が加わることでしょうから、斬新な選者を先ず選んで、刷新して戴きたいと存じます。

落葉して地雷のごとき句を愛す(矢島渚男)

夕刊は7時40分ころ、こそっと入れられました。
何か特別な事情があったのかな?電話で謝っていてもしょうがないからとにかく総出で配達したのでしょう。そう思うことにしましょう。