(巻二十)下半身省略されて案山子佇つ(大石雄鬼)

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10月8日月曜日

過日、国民健康保険加入手続きで亀有駅前の区民事務所に行った。
一部こちらの書類に不備があったが、区民事務所から元の会社に電話を入れて確認し、保険証を交付して頂いた。
手続きを待つ間、区の広報誌や周知文を読んでいたが、『猫の手帳』というのがあったので頂いてきた。
表紙裏表紙を含めて16頁の小冊子であります。
表紙を捲ると1頁で目次です。
7項目になっていて、
1、猫の写真と情報・・・ページ2
2、猫の飼い方・・・ページ5
3、飼い猫が行方不明になったら・・・ページ7
4、災害発生時の備え・・・ページ8
5、飼い主のいない猫・・・ページ10
6、動物由来感染症・・・ページ12
7、猫に関する各種窓口一覧・・・ページ13

となっている。 

2頁は猫の写真を貼付する枠と“名前”“生年月日”の記入欄である。
3頁は記録欄で“猫の名前”、“種類”、“生年月日”、“性別”、“毛色”、“特徴”、“よく食べる物”、“病気・薬等” 
を書き込むようになっていて、
更に飼い主とかかりつけの動物病院を記載するようになっていて、
さらに4頁にはワクチンの接種記録を書き込むようになっている。

ほぼ母子手帳である!

愛犬家、愛猫家が犬猫を「うちの子」とか「この子」と云うが、お子ちゃまなのだな。

あとの頁は注意事項でボトムラインは“棄てるな、最期まで面倒見なさい。”ということかな。

ポケットに猫を飼ひたし修司の忌(遠藤若狭男)

午後は件のとおり雀翁と雀を愛で、帰宅して家事活動して本読んで寝た。

今日のコチコチ読書、

和文は、

「人間臨終愚感 - 山田風太郎徳間書店刊 半身棺桶 から

を読み終えた。以下のあたりが核心部でしょう。全編供覧に先駆けて貼り付けました。

同様に、人の死の偉大さ、悲惨さを語る文章はあっても、入院費や葬式代の苦労を語ったものはまれである。人が死ぬにあたって、死ぬ当人、残された遺族を苦しませる幾つかの要素のうち、金の心配は相当部分を占めると思われるのだが。-
ただ、珍しく正宗白鳥の場合は、その片鱗が見られる。
昭和三十七年、白鳥は膵臓ガンで入院し、2カ月後「一文もないのだから、もう家に帰りたい」といった。老妻が全財産の十七万円の札束を一枚一枚数えて見せると、白鳥は首をふるしぐさで、ゲンコで妻の顔をポンポンとぶったという。
これを読んで笑う人はまずなかろう。
それからもう一つ、安藤広重も死ぬときに、「何を申すも金次第。その金というものがないゆえ、われらの存じ寄りなんにもいわず、どうとも勝手次第身の納り、よろしく勘考いたさるべく候」
という遺書を家族に残している。
その哀切さにおいて、私はこの遺書を最も身につまされるものとしている。



金の心配と同様、死にゆく人間を意外に悩ませるのが糞の心配である。
多くの人は、排泄物の世話をかけることに、最後まで抵抗しようとする。それは世話をしてくれる人への申しわけなさと、それ以上に、自分の最後のプライドにかかわることだからだ。
徳川夢声は、腎盂炎で膿尿をもらし、オムツをあてがわれ、嫁にペニスを拭いてもらいながら、「恐れ入りますなあ」と、情けなさそうにいった。
モラエスは、世話する女が大小便の始末に一回いくらと請求したために、最後は糞尿にまみれて自殺した。
佐藤紅緑は、死床に尿瓶をさしこまれると、「無礼者!」と叫び、コーモリのようによろめきながら便所にゆこうとした。
山本周五郎も死の前日、妻の手をふりはらって便所にゆき、中で昏倒した。
伊藤整も、病院で、死の二日前まで眼をむいて宙をにらみながら、ひとりでトイレにいった。萩原朔太郎も、シーツに排泄物の布をしいて、そこへするように母や娘がいくらいっても、最後のお願いだと哀願して、枯木のような身体を便所へ抱えられていった。

以上

英文は、

How the next downturn will surprise us - by Ruchir Sharma September 20, 2018 景気後退への手当て

をほぼ読み終えた。こちらも核心部は、

The biggest risks outside the United States are in China, which has printed by far the most money and issued by far the most debt of any country since 2008, and where regulators have had less success reining in borrowers and lenders. Easy money has fueled bubbles in everything from stocks and bonds to property in China, and it's hard to see how or when these bubbles might set off a major crisis in an opaque market where most of the borrowers and lenders are backed by the state. But if and when Beijing reaches the point where it can't print any more money, the bottom could fall out of the economy.

ということでしょうか?