(巻二十一)生き死にや湯ざめのような酔い心地(清水哲男)

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2月11日月曜日

午前中は雪が舞ったが積もらず。
窓ガラス、アルミサッシの結露を何度も拭くことになった。

時間が過ぎの興奮状態もやや治まり、は自分に言い聞かせるように“皆、よかったわね!って言うのよ。”とポツリと洩らしております。
の動揺が少し落ち着いたのはその地方都市の情報誌の駅前地図に無印良品だとか、ビックカメラだとか、イオンと言った此方でも馴染みのある量販店があり、銀行も見つかったからのようです。そう言うもので安心するようです!

午後はからおいとまを頂き図書館に参りました。月曜日ですが、祭日は“営業”して呉れます。普段より来館者は少なく新聞閲覧用テーブルにNYT一週間分を載せて捲り、以下をコチコチ用に選びました。

A rare calm settles on Premier transfer

Now, a broken windshield is more than windshield

How to sooth a pain in the neck at work

They really don't make music like they used to

The bad news about helicopter parenting: It works


図書館から“ときわ”にまわり鰯の刺身で一杯いたした。テレビの品のないニュースショーではレオパレスを騒いでいて、隣りテーブルでは熟年アベックがデートでござる。

アベックも死語のひとつや浮寝鳥(深沢ふさ江)

レオパレスよりは熟年デートの方が面白ろそうなので関心はそちらに向いた。
男女ともに四十半ばだろう。女は五十に近いかもしれない。男はパジャマにもなるようなトレーナーの上下で女は地味な縞のセーターである。
男は揚げ物を旨いと食い、“旨いでしょ?”と女に語りかけている。
印象として純朴であるな。
女もビールのジョッキを傾けながらよくつまんでいるから、割りと整った顔立ちの割りには気取ったところがない。
ときわで特別定食のデートであるから十分庶民的であるな。
男ははじめのうちは女にティシュなどを取ってやるなど、気を使っていたが、
酒の注文で(観客として見ていて)“みそ”をつけたな。
男は二合の燗酒を飲んでいたが、空になったので女が大将に“熱燗をお願いします”と頼んだ。
すると、男が“熱燗じゃだめだよ、ぬる燗だ。熱燗じゃ酒が飛んでしまう.....”と講釈を垂れ始めた。

「て・に・を・は」の講釈長き秋暑かな(岩岡中正)

女の方にどうしてもと言う“訳”でも無ければ、これでご破算だろうなあと思いながら勘定をして店を出た。

ご破算で願ひましては春立てり(森ゆみ子)

店を出て、生協で豚肉を買って帰宅したが、もも薄肉を買って来いと言われていたのに間違えてロースの薄切りを買ってしまい。にグチグチ・ネチネチと文句を云われた。

投げられて返せぬ言葉暖炉燃ゆ(みどり)

彼氏彼女よ、しなくて済むならするな!不味いとおもったら止めな!

引き返すならこの辺り大花野(田中朋子)