(巻二十一)羽子板や母が贔屓の歌右衛門(富安風生)

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4月11日木曜日 

職場のこと、世間のことを話題にしないで雑文を書こうとすると所帯染みた話になります。

世帯裏見抜きて来しか蜆売(小原紫光)

毎度のことでございますが、オフィスを出るとに帰宅予定時刻を通報し、買い物の指示をいただく。
今日の帰宅予定は五時過ぎで買い物指示は以下の通りであります。

バナナ、ヨーグルト、新玉ねぎ、納豆、豚もも薄切り100~200g、頼めますか

バナナとヨーグルトは朝食用でお休みの日は二人分になるので買い増しです。納豆はの昼食用です。納豆があればあとはお新香があれば十分であります。豚肉が以前の半分以下の量になりました。豚肉と玉ねぎですから明日はしょうが焼きあたりを食わされることになるのでございましょうが、少量にしていただきたい。病院で出していただいたくらいの量でいいのであります。厚労省が高齢者もタンパク質を十分摂れと余計なことを言うので迷惑しております。

納豆汁おのが機嫌をとれずをり(岡田史乃)

今週はまだケーキをいただいていないのでプロントに寄り道して白桃ロールを頂いた。見た目宜しく味もよしでございました。前の席のホワイトシャツにキッチリとネクタイをした明らかに後期高齢者が英文の医学書系を裸眼で読んでいる。雰囲気も医者だなあ。

ただひとつ惜しみて置きし白桃のゆたけきを吾は食ひをはりけり(斎藤茂吉)

写真は三年坂下の八重桜かな?

金くさき人の往来や八重桜(正岡子規)

「四日もいっしょにいるんですから我が儘言わないでくださいね。」が出迎えのお言葉でございました。会話のない相互無視状態よりはよいのでしょう。このような情況ですから、少なくとも未練は残さずに逝けそうです。ですから、はある意味良妻でございます。

どつちみち妻が長生きふぐ白子(西村浩風)

は天文部所属の天文女子=“天女”さまでしたから、今でも天文年鑑を開いては夜空朝空を見上げて、火星だ金星だなんとか座だと悦に入っております。ですから当然夕食の話題は暗黒星のこととなりました。は北斗七星とオリオン座がやっとですから、ただただ“へー”、“ほ-”、“そー”、とうかがいました。の話では科学雑誌が早速企画ものを出すとか。改元のときもそうでしたが、今日の出版界はそんなもんなんですかい? 

煎餅を天球と見て胡麻の星(松井勉)


「泰西人の見たる葛飾北斎 - 永井荷風岩波文庫 江戸芸術論 から

をコチコチし終わりました。よい読書をいたしましたのでGWにシェアさせていただければと思っております。

続いて

「ヒコーキ - 向田邦子」文春文庫 霊長類ヒト科動物図鑑 から

を読み始めました。向田邦子さんがヒコーキを怖いと始める随筆ですから、読んでは申し訳ないかともおもいましたが、手を合わせてから読み始めました。終わったら手を合わせます。