(巻二十二)公園の茶屋の主の無愛想(高浜虚子)

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5月12日日曜日

瘤を作ったが再診を受けることになっているが、その順番待ち代行で診療所の前に8時から並んだ。

考える蟻あり少し列乱す(閑田梅月)

診察は10時からで、受付は9時からで外でのお並びは8時からというのが日曜日のローカル・ルールのようである。
あたしゃ8時に診療所に着いたがすでに二人並んでおりました。

下萌や警察犬は伏して待つ(岡野洞之)

9時前には15人ほどが門前に市を成したが、受付では外科の一番札を頂いた。
その頃合いにがやって来たので札を渡して退散した。

帰宅途中で寝酒用の酒と酒のつまみを仕入れた。密輸するのにこんな好機はないのであります。

妻有らず盗むに似たる椿餅(石田波郷)

途中の団地ではご高齢の住人たちが敷地内と隣接する公園の草取りをしていた。団地とはそういうものだ。

夏草や兵どもが古団地(宮本悠々子)

午後は散歩に出たが呑みたいと気が起こらず、図書館で角川俳句五月号を捲り直した。
捲り直せばいい句が出てきます。

小鳥来るここに静かな場所がある(田中裕明)

かと言つて何事もなきお元日(谷川治)

人の死を願いて怖し初詣(足立泰佑)

高年の時間持ち寄る余花の下(出口善子)

こころもち向き合ふやうに雛飾る(仁平勝)

よかつたようなそうでもなかつたような春(宇多喜代子)



マークさんが神田明神からお写真。

神田川祭の中を流れけり(久保田万太郎)

でした。



「持たずに持つこと - 寺山修司」角川文庫 家出のすすめ から

を読み終わりました。いずれ載せます。

*宇多喜代子氏の句は沁みますねえ!