2016-09-20から1日間の記事一覧

(巻十二)目に見えぬ傷より香る林檎かな(堀本祐樹)

9月19日月曜日 9月11日の朝日俳壇から: 老いらくの昼寝の笑みを訊かれけり(寺尾善三) を書き留めました。 特に何もない一日を過ごしました。 どうも惚けが出始めたようで困ります。健康保険の手続きのために細君から年金通知書を借り受けたのですが、…

荷風随筆「雪の日」(抜き書き) - 荷風随筆集(下)

薬研堀がまだそのまま昔の江戸絵図にかいてあるように、両国橋の川しも、旧米沢町の河岸まで通じていた時分である。東京名物の一銭蒸気の桟橋につらなって、浦安通いの大きな外輪の汽船が、時には二艘も三艘も、別の桟橋につながれていた時分の事である。わ…