2016-11-01から1日間の記事一覧

『福翁自伝』巻末「解題」小泉信三

『福翁自伝』が自伝文学の傑作であるということについては、すでに今日定論があるように見える。一つの語るに値する生涯が、自らその生涯を生きた、すぐれた語り手によって語られるという点で、ここに滅多にない条件が揃っている。福沢がそこに語るところは…

(巻十二)北窓を塞ぎ海との情隔つ(仙道房志)

10月31日月曜日 『福翁自伝』は読んだことにした。巻末にある小泉信三氏の「解題」を書写したのでご覧に供する。 明日か明後日、神田古本祭に出かけて特養まで連れていけるような文庫本を探すつもりであるが、それまでは水木しげる氏の『極楽に行く人地…