2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「なぜかふと心が萎える日に - 五木寛之」幻冬舎文庫 大河の一滴 から

「なぜかふと心が萎える日に - 五木寛之」幻冬舎文庫 大河の一滴 から 私はこれまでに二度、自殺を考えたことがある。最初は中学二年生のときで、二度目は作家としてはたらきはじめたあとのことだった。どちらの場合も、かなり真剣に、具体的な方法まで研究…

(巻二十五)秋風や人にはうしろ姿あり(日高律子)

(巻二十五)秋風や人にはうしろ姿あり(日高律子) 5月1日金曜日 細君は朝一で生協へ買い出しに行ってついでに菖蒲を買ってきた。節句にするのが決まりなのでしょうが、萎れる前にとのことで今晩のお風呂が菖蒲湯になりました。柚湯の句は在庫に多いのですが…

「庶民の夏 - 鏑木清方」岩波文庫 鏑木清方随筆集 から

「庶民の夏 - 鏑木清方」岩波文庫 鏑木清方随筆集 から 私はまったく根からの庶民だが、そのことは取り分け夏になっての常住座臥、見るもの触れるものに、われながら心底身につけていることを感じもするし、この季節にものの美しさ、懐かしさ、そこに根ざさ…

(巻二十五)盆踊ピッチャーマウンドに櫓建て(渡辺善夫)

(巻二十五)盆踊ピッチャーマウンドに櫓建て(渡辺善夫) 4月30日木曜日 柏の戸建に居たころ、町内会の班長のときに盆踊り会場の設営などに加わった。バブル期に造成されたあの一帯は高齢化と空家化が進んでいた。今でも盆踊りをやれているのだろうか? 夏草…