(巻二十九)薄目してみゆるものあり昼蛙(伊藤卓也)

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(巻二十九)薄目してみゆるものあり昼蛙(伊藤卓也)

4月13日火曜日

今日は啄木忌だと思う。一首添えようと句帳のおまけを捲ってみたが、どうも今の気分に合う啄木の歌が句帳にはない。

今の気分は、

「もう疲れた」遺書によくあるフレーズを

春夜うつとりつぶやいてしまう(長尾幹也)

であるな。

午後からは荒れた天気になるというのでミカンの鉢植えを吹きさらしから囲いの方へ移した。一日おきの洗濯はして部屋干しとし、軽い散歩に出かけた。先ずはコンビニで珈琲を喫し、そこから図書館へ回り3冊返却いたした。図書館で感染という話はないようだが、館内には入らず返却ポストに落とし込んでさっさと帰宅した。入口の花壇は今日も美しい(一撮)。歩数は僅か二千八百歩で階段は2回でした。

読書:

『日本の名随筆93駅』を読んでいるが、その編者宮脇俊三氏のあとがきに以下の文があり、ふむふむと小吏ではあるが書き留めた。

菅原道真が讒言によって失脚し、都から大宰府へと左遷される途中、明石の駅[うまや]で一夜を明かす話が『大鏡』の「左大臣時平」の条[くだり]にのっている。

「駅長驚クコトナカレ時ノ変改ヲ 一栄一落コレ春秋」

有名な一節だが、「駅」での人との触れ合いを示す最古の例だろう。しかも「駅長」という私たちに身近かな呼び名がある。ウマヤのオサと訓むのだろうが。》

願い事-叶えてください。とんだところに迷い込んでしまいました。うまく追い出してください。

のどかさに今しばらくの迷い道(杉村克代)