本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」

回転を やめれば割るる しゃぼん玉 (石井いさお)

年齢によって句の受け止め方はちがうのでしょうが、足腰が立たなくなれば人生終わりと読むのも寂しいものです。

しかし、体は鍛えれば少しは長持ちするようで、階段の一段飛ばしを励行するだけでも、体に切れが出てきます。

先週、坂東真理子先生のラジオ講演を拝聴いたしました。先生の推奨する老化防止策は「一日に一万歩歩くことと、一日に千字文章を書くこと。」でした。

教えに従い、万歩千字、それに一句と参りたい。一句に至る感性の老化防止もいたさねば。

車中尿意を覚え、我慢はできるものの、事故などで止まってしまうと苦しむことになると思い途中下車した。三河島駅の細長いホームを端から端へと歩き、用をたし、階段を登り、ホームに立ち、夜空を見ると!

「秋風や 真半分の けふの月」

心に余裕がないと、美しいものに気付かない、ということでしょう?