本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」

実朝の海あをあをと初桜(高橋悦男)

NHK俳句5月号からの書き取り句で、

おい癌め酌みかはさうぜ秋の酒(江國滋)

が、ズドンと響きました。
死への恐怖を、死を覚悟させられた人が、泣き叫んでいる!
そのように解釈して読みました。

闘病記が出版されていますが、怖くて手が出せません。


朝の電車でリュック姿のおばさんたちが目立ちました。ゴールデンウィーク前の料金で、よい季節を楽しもうということでしょう。

背負うなら 花の荷がよき 椿の香 ほころび山から 降りてくるころ (源陽子)

遠出をせずとも、美しいものに出会えました。
丸の内界隈の銀杏の淡い緑の小さな若葉が美しい。

銀杏若葉はや銀杏形してをりぬ(小林清之介)