句歌控帳「立読抜盗句歌集」
こんな日にやめたらいいと思へども氷雨に咲かうとしをり白梅(馬場あき子)
ゴルフをした。楽しかったかどうか、と言えば楽しかったが、またどうしても行きたいというほどでもない。
筑波山渡りをせむとアサギマダラ秋空かきまぜ群れて飛びをり(猪野富子)
ゴルフ場の昼飯はカレーライスと決めている。
出てきたカレーライスから、
南風(みなみ)吹くカレーライスに海と陸(櫂未知子)
を思い出したが、その喜びと同じくらいである。
なにごとにつけ、どうしても何かしたいとか、どうしても何かが食べたいとか、そう言うものはない。
楽しい生き方ではないかもしれませんが、そう言うものがないように自らをしつけてきたと思います。
秋の暮生き足りしとも足らずとも(稲垣長)
柿の種とピーナッツ、甘納豆などをつまみながら、良質の対談番組を聴いていれば至福でございます。