(巻九)来年は捨てる約束更衣(中川幸子)

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12月27日日曜日

俳句雑誌は、NHK俳句と角川俳句を読んでいたが、角川だけに絞った。
NHK俳句は巻頭名句を楽しみに購読してきたが、名句も大分貯まってきた。
NHKと角川では投稿句の紹介数がちがう。角川ではやや毒のある句も選ばれるし、選者が大御所でないところも角川のよいところだと思う。

1月号の詠題「穴まどひ」であったが、私は佳作の“嫌われているとも知らず穴まどひ”(橘キミエ)を書き留めた。今井聖氏の選にはいつも期待しているのであるが、今月は毒のある句の投稿はなかったようだ。“秋雨のラジオをけせばひとりかな”を書き留めた。この句は小説で映画にもなった「推定無罪」を思い出させた。

俳人の作ではあるが、“晩夏なり壁に古りゆく世界地図”(飯塚樹美子)と“悪知恵の膨みに似て雲の峰”(能村研三)も書き留めた。
若手俳人の十句集二十句集もいいが、「合評てい談」で俎に載せられる句に注目しています。