(巻十)名月や畳の上に松の影(宝井其角)

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2月26日金曜日

今月に入って二度目の風邪をひいてしまいました。喉からきた風邪で熱はありませんが煙草が美味しくありません。
一回目の風邪以来マスクをして拡散に注意していますが、皆さんもマスクして防衛しており、なんとなく周囲の冷たい視線を感じます。

出あひたるマスクの上の憎悪の眼(松尾いはほ)

別に休んでも構わないのですが、有給休暇はもっと季節がよくなってから使いたいのです。芭蕉庵を訪ねるとか、根津界隈を散策するとか、根岸をふらつくとか、茗荷谷の裏通りを巡るとか、雑司が谷墓地に詣でるとか、半日の旅をしたい所がいっぱいです。

若者が 墓に肩組む 桜桃忌 (石河義介)

風邪を薬で治すのもありでしょうが、私の治療法はニンニク揚げに熱燗です。
ニンニク・熱燗に加えてPGを飲んで寝るとびっしょりと汗をかいて回復します。このニンニク療法は臭いの問題があって平日にはなかなかできませんが、金曜日の夕方ならいいと思い、治療いたすことにしました。

薬屋の食後三回舌二枚(仁平勝)

と言うわけで、柏のさくら水産の高齢者用horse shoeで井上陽水を耳に突っ込みながら国際的な雰囲気のなかで鯵のたたき、ニンニク揚げ、熱燗二合をいただき、1047円をお支払して30分弱の治療を終えました。