(巻十四)髪すく(漢字)や鏡の中の秋の風(有働亨)

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2月20日月曜日

呼び出してくれる人あり翁の忌(青山丈)

五年以上前の経緯を問い質そうという電話が入った。そんな昔のことは覚えていないし、そもそも仕組んだのは我輩ではないよ、と申し上げたいところである。そんな訳で春二番が吹きまくるなか面談に足を運ぶことと相成った。

つかぬ事問われていたる残暑かな(中山妙子)

写真はお台場大江戸温泉付近である。東京湾を渡ってくる強風が、ビルの狭間を吹き抜けるのでとんでもない強風となるのである。この地下千メートルまで掘った温泉は韓中台の旅行者が日本の温泉に行ったという事にするために訪れる“名所”であるが、強風も旅する人には面白く楽しいことのようであった。

順番で死ぬわけでなし春二番(山崎聡)

帰途、強風でダイヤの乱れが気にはなったが、気分転換を図ることにして神田コーラクで一杯いたすことにした。5時半に入ったが我輩の他に客はなく、6時に猫も顔を出さず客もいないコーラクをあとにした。

いやなことばかりの日なる寝酒かな(草間時彦)