(巻十四)菜の花を挿すか茹でるか見捨てるか(櫂未知子)

2月23日木曜日

どうでもよいことですが、
税関が新しいポスターを作ったようです。

http://www.customs.go.jp/zeikan/pamphlet/poster/28poster_animal.html

ご覧の通り“税関は、野生生物のミカタです。”と言うキャッチコピーです。“味方”と言う漢字を使わずに片かなにした作成者の意図は何だったのか興味を覚えたところであります。
映されている生物は獺とのことですので、獺をはじめとする人間以外の生物には漢字は無理だけれど片かななら解るとのお考えでしょうか?
だとすると、作成者の意図するこのポスターの読み手は人間以外の生物であって、人間で片かなの解る奴はついでに見ろよ、ということなのかもしれません。

罠ありと狸に読めぬ札吊し(村上杏史)

さらに、私はあなたの“ミカタ”ですと申し出たのですが、その申し出の裏には“私はあなたのミカタなのですから、あなたも私のミカタになって下さい。”と言うメッセージが隠されているのでしょうか。

恋文のようにも読めて手暗がり(池田澄子)

巨視的に捉えれば国民の安心と安全、財源確保のために働いていらっしゃる行政機関ですが、“御味方”するまでの存在ではないようです。そこで人間以外の生物に擦り寄ったのでしょうか?

凩や馬に物云ふ戻り道(二葉亭四迷)