(巻十四)夏痩せて日記の余白目立けり(広瀬米)

2月27日月曜日

新しいICレコーダーラジオはFMの感度が良いし、ワイドFMなのでTBS、文化放送ニッポン放送も聴くことができる。しかし、NHK第二放送で格調高い教養番組を聴くには古いラジオにスイッチしなくてはならない。昨晩も寝床から起き上がって古いラジオを取りに行くのが面倒で文化講演会をパスしてしまった。NHK第二放送もFM補完放送に加わっていただきたいものである。
格調と云えば、感度がよくなってはっきりと聴こえるようになったのが放送大学である。だが先は長くないようだ。それほど長生きをするつもりはないが来年の9月でFM放送は終了だそうだ。

晩学の手櫛にかくも木の葉髪(岡持蝶児)


考えてみると、文化放送は“百万人の英語”“大学受験ラジオ講座”とスポンサーが旺文社ではあったにせよ教育番組を流していたなあ。西尾の英文法とか竹内の物理とか一コマ30分だったけれど、あれはよかった。大学祝典序曲が希に流れてくるが、その頃を思い出す。

学問のさびしさに堪え炭をつぐ(山口誓子)

NHK第二放送のラジオアーカイブスで井上ひさし氏のお話をうかがう。大村氏の解説と相まって心に沁みた。AMラジオ捨てがたし!