(巻十五)われら粗製濫造世代冬ひばり(高野ムツオ)

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5月31日水曜日

携帯灰皿を仕入れた。煙草を吸うためではない。餌を入れておくためである。
団地は犬猫の飼育を禁止し、野良猫に餌をやらないようにと注意書きを貼り出している。
ではあるが、相当な数の犬猫が飼われていて、あまり人を怖がらない猫たちもチョロチョロしている。
犬猫の他に雀もたくさん棲息しているようで朝の出かけの頃は至るところで餌を啄んでいる。

雀さんや野良猫さんたちとお友達になろうと思い餌袋代わりに携帯灰皿を調達し、先ずはパンの耳を納めた。

一皿は狐のためのパンの耳(桑原みわ子)

さて、今朝行き掛けに雀さんに愛想を振り撒こうとしたが、天王洲アイルの雀たちがオープンデッキのテーブルに降りて来て餌を要求するのとは違い、目の前にパン屑を投げても“キョトン”としている。場末の雀はスレていない。
猫さんの方には夜のゴミ出しのときに媚びてみた。つまみパケットから小魚だけを拾い出しておいて鼻先に投げたが、興味を示さない。もっと良いものを与えれているようで“猫跨ぎ”されたようだ。

はじめから毒茸と決め一瞥す(山田弘子)