(巻十六)秋風やあとから気付くこと多し(加藤あや)

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9月7日木曜日

ここのところ、ペーパーレス化と云う言葉が自分の周囲で飛び交っている。通関書類の電子化だから、なかなか難しいが、赤ボールペンでコチコチとチェックしている時代でもなかろう?ただ、紙を巻き上げて、“あとは何とかしろ!”では収まるまい。

秋風や書かねば言葉消えやすし(野見山朱鳥)

自分のペーパーレス化について考えてみれば、相当ペーパーレス化されたと思う。
一度読んで、これは後日再読したいと思う文章は最新鋭のガラホにコチコチ打ち込んで、PCのハード、ヤフー、それにバックアップとしてUSBメモリーにしまってある。ワードA4にすると千枚を超える。
眼が衰えて読めなくなると云う宿命は負っているが、ガラホさえ持って行ければ、ホスピスでの末期は読むものにこと欠かないはずだ。

コチコチせずに、スキャンすれば誤字脱字もなかろうに?と云うごもっともな呟きもあろうが、感服した文章だけを刻むようにして記録したい。安易に溜めても死蔵になるだけだと思うのである。

誤字ふたつ脱字ひとつや秋暑し(及川永心)

話は変わるが、家を売るにあたり、国交省の地価データで柏市の動向をよく見ていた。売却の終わった今でも、開けば“高く売れます!”が飛び出して来る。最近、柏の葬儀社を検索してしまったが、今度は葬儀社に付きまとわれることになるのだろうか?

傘(からかさ)の上は月夜のしぐれ哉(召波)

因みに、一番“経済的”な費用は火葬場に別に支払う費用を除いて15万円くらいである。納棺ほかでドライアイス3日分、ドライブ50キロまで2回などがついているらしい。その上のランクになると20万円くらいである。15万円と20万円違いは、火葬まで安置場所の違いのようで、その他は大して変わっていない。15万円の方は安置場所での対面ができないと書いてある。20万円の方は安置場所でご対面できると書いてある。
一般人立ち入り禁止の死体置き場で3日くらい過ごすのが15万円コースだろう。地獄はこの世に存在し、この世の地獄を通り抜けて煙になればあとは極楽にちがいない。