(十六)稲妻や白き茶わんに白き飯(吉川英治)

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9月21日木曜日

ジャンパーを椅子の背に掛け六十五(鈴木鷹夫)

加給年金の手続きを含む、年金受給申請に葛飾区の年金事務所に3時にうかがうことになっていた。
ネットのニュースでは加給年金の苦情・相談が殺到して電話が通じない
と報じていたが、アポイントメントはとってあるので出かけた。
葛飾年金事務所の最寄駅は都営地下鉄浅草線直通の京成押上線立石駅なので、大門駅に向かった。
立石駅には普通各駅停車しか停まらないので快速佐倉行きを見送り、普通印旛日本医大行きに乗った。昼の一時半であるがまだこの辺りだと空席はない。
新橋駅で大分下車し東銀座で座れた。前はそれほど空席を探し求めなかったが、この頃どうもである。
電車は押上から地上に出て東京の“ディープ・イーストエンド”を走り、荒川放水路を渡り(写真)大門駅から30分ほどで立石駅に到着した。

秋の灯や鋸屋根の町工場(小林幸雄)

この町も全く知らないわけではなく、踏み切りを挟んでの商店街アーケードには見覚えがある。(写真)六十年くらい昔のことである。立石と云う地名は江戸のころからのようで、昭和40年代1960年代までは、この商店街がこの辺り葛飾区中央部のちょっとした盛り場になっていて、ミリオン座と云う洋画の映画館があった。

仲秋や場末映画にカラマゾフ(井上惟一朗)

年金事務所の方向の商店街に歩を進
めるとカレー屋があったので入った(写真)。ポークカレー750円と缶ビールをいただく。カツはその場で揚げていた。カレーがカツカレーにはユルすぎる。水増しカレーだな?と思いながら食す。

凩や愛の終わりのカツカレー(長谷川裕)

立石の裏路地を伝って歩き、年金事務所に予約時刻の20分前に到着した。質問票に名前・基礎年金番号などを記入し暫く待ち、呼び出しを受けてブースに入り、住基カードで本人確認を受けてから、戸籍謄本、住民票他の書類の提出した。担当者は若い女性で審査も入力もテキパキとしていて頼もしい!
15分ほどで審査終了、受領証を頂いて退室した。
若干減額しての支給のようであるが、誠に有りがたいことであります。
長期に亘り受給することのないよう、酒も煙草もしっかりと嗜み総支給額で貢献いたしたい!

年金を木椅子の冷えにたしかめる(松尾火炎樹)

立石駅界隈は今、場末の飲み屋街としてちょっと名が知れてきたと云う。今日は三時半に仕事が終わってしまったので真っ直ぐ帰ることにしたが、またの機会に夜の立石に紛れ込んでみたい!