ご内聞に 其の二

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京成中山駅の改札口を出て踏切を渡るとそこは参道であり、其れなりに由緒ある(但し案内板も建立年不明と正直に書いている)黒門がひかえている。仲見世にあたるであろう参道には寿司屋、蕎麦屋、菓子屋とぽつりぽつりとあることはある。しかし活気は感じられない。活気を感じるのは一画を占める保育園で、自転車で子を送り込むおかあさんたちのスピード運転が坂を下る。
黒門から山門までは200メートルである。なかなかの山門であり、柴又帝釈天の山門より遥かに立派である。
境内に入ると下り坂なり、本堂までの両脇には分家寺なのか暖簾分けされた寺なのか、いくつもの小さい寺がある。
山門から伽藍までは100メートルくらであろうか。
本堂と五重塔、あとは失礼ながら、そのほかである。案内板によれば少なくとも1548年には創建されていたようだ。
五重塔のいい写真を撮ろうと動き回ったが、しっくりこない。最良の位置はスケッチブックを抱える人々の背後と悟り、背後から一撮した。

絵所を栗焼く人に尋ねけり(漱石)